テンポ、拍子、参照オーディオを扱う
音楽マップは、曲が時間の中でどのように構成されているかを表します。テンポチェンジは速さを決め、拍子の変更は拍を組み直し、記譜上の調はコードの表示方法を決めます。
セクションのテンポを変える
- エディター に切り替えて、テンポレーンを表示します。
- 変更を始めたい位置に再生ヘッドを置きます。
- レーンのコンテキストメニューを開き、再生ヘッドの位置にテンポポイントを追加します。
- BPM を入力します。
- もう一度テンポを変えたい位置や、前のテンポに戻したい位置に別のポイントを追加します。
- 最初のポイントより前から再生します。
値は次のポイントまで保たれます。2つのポイントを置いただけでは、なだらかに変化するランプにはなりません。ポイントはそのコントロールから編集・削除できます。最初のポイントはプロジェクトの基準テンポを保持します。
固定するものを選ぶ: TICK または SMPL
| モード | テンポを変えたとき |
|---|---|
| TICK | ノートは音楽上の位置を保ちます。秒単位の時間は速さに合わせて変わります。 |
| SMPL | ノートは絶対的な時間を保ちます。音楽のグリッドが演奏に合わせて組み直されます。 |
セレクターはエディターのツールバーにあります。モードは録音の待機を解除した状態で切り替えてください。モードを選ぶだけではノートは動きません。以降のテンポ変更にノートがどう反応するかを決めるものです。
自由に録音したあとでテンポマップを作る
- 元のリズムを残したい場合は、クオンタイズせずに演奏を録音します。
- セッションのコピーを保存します。
- エディターで、テンポを変更する前にアンカーを SMPL に切り替えます。
- 基準にしたい最初の拍または小節の頭を探します。
- グリッドが演奏とおおよそ合うように、開始テンポを調整します。
- 曲を通して確認し、小節とノートをそろえる必要がある箇所にテンポポイントを追加します。
- 調整するたびに聴きます。グリッドが変わっても、演奏のタイミングは保たれているはずです。
- マップができたら、今後の速さの変更をノートに音楽的に反映させたい場合は TICK に切り替えます。
- セッションを保存します。
SMPL は、マップを編集している間の演奏を保つためのものです。拍を検出したり、マップを自動で作ったりはしません。
拍子の変更を追加する
- 拍子(メーター)レーンを表示します。
- 変更する音楽上の位置を探します。
- コンテキストメニューで拍子イベントを追加または編集します。
- 分子と分母を設定します。
- ルーラーとメトロノームで新しい区切りを確認します。
- その小節に関係するループや練習範囲を見直します。
記譜上の調を設定する
- コード(CHORDS)セクションの下にある 調 セクションを探します。常に表示されています。
- 目的の小節で調の変更を追加または編集します。
- 目的の調を選択します。
- コード名とチャートの表示を確認します。
記譜上の調はハーモニーの名前付けに役立ちます。MIDI 演奏が自動で移調されることはありません。
オーディオトラックを読み込む
- ファイル > オーディオトラックを読み込む… を選びます。
- WAV、AIFF、MP3 ファイルを選択します。
- エディターに切り替えて波形を表示します。
- レーン内でドラッグして、オーディオの開始位置を合わせます。
- 必要な精度に応じて、スナップをオンまたはオフにします。
- レーンのレベルを調整し、メーターを確認します。
- MIDI と一緒に再生し、必要に応じて位置を合わせ直します。
- セッションを保存し、関連するオーディオファイルも保管しておきます。
元の録音、伴奏トラック、演奏の参考にする音源などを使えます。オーディオは3つのモードすべてで再生され、書き出しに含めることもできます。
端のトリム、フェード、レベルの調整については、以下を参照してください。
クリップの端をトリムする(trim)
クリップの端はつかんでトリムできます。ポインタを近づけると、カーソルが両方向の矢印に変わり、端に小さなバーが表示されます。
- クリップの左端または右端にポインタを移動します。
- 内側へドラッグするとトリムされ、外側へドラッグするとトリムした部分が戻ります。
- スナップ がオンの場合、端はグリッドの区切りに合わせられます。自由にトリムするにはオフにします。
- 最初と最後を再生して結果を確認します。
左端をトリムすると、タイムライン上のクリップの開始位置、ファイル内の再生開始位置、クリップの長さの3つが同時に変わりますが、1回の取り消し操作 です。Cmd+Z でクリップは元どおりになります。
トリムしてもディスク上のファイルは変わりません。余った部分は残っており、端を引き戻せばオーディオ全体を取り戻せます。クリップは100分の数秒より短くはできないため、引っ張れる端が必ず残ります。
フェードインとフェードアウトを追加する(fade in と fade out)
各クリップの上端には2つのハンドルがあります。左のハンドルでフェードイン、右のハンドルでフェードアウトを操作します。
- ハンドルをクリップの内側へドラッグします。フェードが伸び、そのカーブが波形の上に表示されます。
- 端までドラッグして戻すとフェードが消えます。
- 右クリックして カーブ を選びます。ハンドル上ではそのフェードのカーブ、クリップのそれ以外の場所では両方(フェードインのカーブ と フェードアウトのカーブ)と フェードを削除 が表示されます。
- 最初と最後を再生して聴きます。
2つのフェードはクリップの長さを分け合います。フェードアウトに使えるのは、フェードインが残した部分だけです。クリップをフェードより短くトリムすると、フェードも一緒に短くなります。
カーブを選ぶ
| カーブ | 聴こえ方 |
|---|---|
| リニア | 振幅に対して直線的に変化します。短いフェードでは最も癖のない選択です。 |
| 等パワー | 聴感上のエネルギーを一定に保ちます。ほかの素材とクロスさせるときに適しています。 |
| S カーブ | 始まりと終わりがなめらかで、中央で傾きが大きくなります。長いフェードイン向きです。 |
| 指数 | 変化の大部分が最後に起こり、長い余韻が残ります。 |
トリムとフェードはミックスの一部です。エディターで聴こえるとおりに、書き出した動画と WAV にも反映されます。
トラックをミュート・ソロにする
左側のオーディオトラックのヘッダーには、おなじみの2つのボタンがあります。
- M(オーディオトラックをミュート)(mute)はオーディオトラックをミュートします。セッションに保存され、ミュートしたトラックは書き出されません。
- S(オーディオトラックをソロ)(solo)は インストゥルメント、ガイド、メトロノーム を消音し、読み込んだトラックだけを鳴らします。これは試聴のための状態です。フェーダーには触れず、セッションにも保存されず、書き出しにも影響しません(書き出しには専用のスイッチがあります)。
どちらも Cmd+Z で取り消せます。
チャンネルフェーダーでレベルを調整する
ヘッダーのメーターの横にあるボタンで、トラックの チャンネルストリップ が開きます。dB スケール付きの縦型フェーダー、その横のメーター、レベルの数値表示、M と S のボタンがあります。
- トラックヘッダーのフェーダーボタンをクリックします。
- フェーダーをドラッグします。ドラッグ中にレベルが変わり、離すと1回の取り消し操作になります。
- 0 dB に戻すには、フェーダーを Option-クリック(またはダブルクリック)します。
- 隅の ✕ でストリップを閉じます。
メーターはミキサーのチャンネルと同じ ピーク メーターです。瞬時に上がり、1秒あたり 20 dB で下がります。フェーダーの後、マスター音量の前で測るため、フェーダーを下げるとメーターも下がります。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| 緑 | −12 dBFS まで: 通常の範囲です。 |
| 琥珀色 | −12〜−3 dBFS: 注意して見ておきたい範囲です。 |
| 赤 | −3 dBFS 超: 上限まであと一歩です。 |
| 細い明るい線 | ピークホールド: 直近数秒間の最高点です。 |
| 上部の赤い点 | 0 dBFS 付近のピークがありました。クリアするまで点灯したままです。 |
| PK | 最後にリセットしてからの最大ピーク(dBFS)です。 |
PK の表示をクリックすると、最大値がクリアされ、クリップの点が消えます。同じレベルは ミキサー の オーディオトラック チャンネルでも設定できます。同じコントロールです。
オーディオを置き換える・削除する
- オーディオレーンを探します。
- コンテキストメニューでファイルを置き換えるか削除します。
- 置き換えた場合は、新しい素材で位置とレベルを確認します。
- セッションを保存します。
MIDI イベントの移動、小節の挿入、テンポマップの変更は、オーディオファイルを伸縮・編集することとは違います。音楽の構成を変えたあとは、必ず同期を確認してください。
その参照音源に合わせて演奏を録るには、録音 を参照してください。ミックスを仕上げて渡すには、書き出し を参照してください。